はじめに
Linuxの学習を終え、次はGitです。
「Gitはバージョンを管理するためのものです」とは聞きますが、いまいちピンときませんね。
Excelファイルを思い浮かべてみてください。
誰かが計算用ワークシートを作成したとします。
何か改良を加えようとして、元のファイルをコピーしてファイル名を「計算用ワークシート修正中」としてみたり、改良が済めば「計算用ワークシート最新版」として運用することは誰しもやったことがあるのではないでしょうか。
これを続けていくと、様々な計算用ワークシートが誕生し、一体どれが最新のものなのか見分けがつかなくなるのは、良くあることだと思います。
そうならないようにするための仕組みが、Gitであると良く言われています。
しかし、これでもピンと来ない場合は、ゲームのセーブデータを思い浮かべてみてください。
Gitの仕組みはまさしく、ゲームのセーブデータです。
強敵と戦う前にセーブデータ作ってから挑んでみよう。
ダメだったらデータをロードしてレベル上げをやり直そう。もし、ワンチャン勝てたら先に進もう。
このような感じでゲームのセーブデータを作る感覚と同じです。
Gitでは、このセーブデータのことをコミット(コミットポイント)といい、それを使ってバージョンを管理しているのです。
さあ、Gitで管理しよう
Gitでバージョン管理するには、PCにGitがインストールされている必要があります。
Macをお使いなら最初からインストールされています。
ターミナルを起動して $ git -v
と入力してみてください。
バージョンが表示されるはずです。
ということで、Gitがインストールされている前提で話を進めます。
まずは、ターミナルを起動しましょう。
次にデスクトップに作業用のフォルダ(ディレクトリ)を作成して移動しましょう。
やり方がわからない方は前回の記事を参考にしてください。
hirologue.hateblo.jp
では、作業用のディレクトリに移動したところで、次のコマンドを入力しましょう(ここからは、作業用のフォルダ内で作業します)。
$ git init
たったこれだけのコマンドを実行することで、今いるディレクトリはGitの管理下に置かれたことになります。
超簡単
本当かな?と思ったときは、次のコマンドを実行してみてください。
$ ls -a
実行すると .git という隠しフォルダがあります。
この.gitフォルダが存在していることがGitで管理されている証なのです。
セーブポイントを作成するまで
次は、何か適当にファイルを作成して中身を記述して保存しましょう。
Gitで管理するには、このあとに変更した内容をステージングエリアに追加します。
これは、ゲームで言うところのセーブポイントに到着したと言ったニュアンスに近いのではないでしょうか。
ステージングエリアに変更した内容を追加するには、次のコマンドを入力します。
$ git add .
(すべての変更をステージングエリアに追加)
または
$ git add <ファイル名>
(任意のファイルをステージングエリアに追加)
さて、この変更内容でセーブデータを作ってみましょう。
入力するコマンドは次の通りです。
$ git commit -m "<メッセージ>"
ここで入力するメッセージのことをコミットメッセージと言います。
コミットメッセージにはどのような変更を加えたのか、なぜ変更したのかなどのコメントを記述します。
この流れを整理すると、次のようになります。
- ファイルに何か変更を加える(新規作成を含む)
- 変更内容をaddする
- コミットする
この3ステップを繰り返すことで変更内容を記録したセーブデータが作られるのです。
今回はここまでとします。
次はGitHubと紐づけてみようと思います。
では✋