はじめに
前回の記事でDjango公式チュートリアル(以下、チュートリアル)を始めるための準備として、Dockerを使って環境構築を行いました。
hirologue.hateblo.jp
チュートリアルでは、Djangoのバージョンを選択することができます。
今回使用するバージョンは4.2です。
チュートリアル開始前に画面右下「ドキュメントのバージョン」が「4.2」であることを確認します。
他のバージョンが選択されている場合は、「ドキュメントのバージョン」をクリックしてバージョンを切り替えましょう。
あとは、淡々とチュートリアルの内容にしたがって進めるだけです。 ターゲットは「はじめての Django アプリ作成、その 1」から「はじめての Django アプリ作成、その 8」までです。
本記事では、チュートリアルを終えた私の所感を述べたいと思います。
よかったところ
チュートリアルで最初に行うことが、Djangoのバージョンを確認することでした。
バージョンを確認するにはターミナルにコマンドを入力しますが、チュートリアルではLinux/macOSとWindows双方のコマンドが表示されるようになっていました。
「Web開発はLinux/macOSで行うもの」という先入観があった私にとって、これはある意味衝撃でした。
確かにLinux/macOSを使い人もいれば、Windowsを使う人もいる。
しかし、これまで目にしてきたチュートリアルの類で、そのような配慮があっただろうか?・・・記憶を辿っても思い当たるものがありません。
そこで、ふと思いました。
これには、「Webアプリを作るなら、使う人のことを考えましょう」という隠されたメッセージがあるのではないかと。
わたしの考えすぎかもしれませんが、多種多様な人が使用するであろうWebアプリにおいてこの考えは常に優先させるべきことでしょう。
チュートリアル初めの教えは「ユーザーファーストであれ」、わたしはそう捉えました。
単に技術的な解説だけでなく、はじめに思想的な部分に気づかせてくれる構成になっていることが非常に良い点だと感じました。
学んだこと
Udemyで学習したときは、「Djangoとは何かを知る(全体像を把握する)」ことを優先させたため、基本的な流れについてそれほど深く理解していませんでした。
そして今回、チュートリアルを通してDjangoの基本的な流れをしっかり理解できたことが最も大きな収穫です。
Udemyで学習し、イメージは把握できていた「ビュー」、「モデル」、「テンプレート」、そして「ルーティング」の流れや相互の関係性について、実際に手を動かし、学ぶことでDjangoのしくみについて理解をグッと深めることができました。
また、Udemyでは学習していなかったテストについて学ぶこともできました。
これまではpython manage.py runserver
コマンドでサーバーを起動し、手動で動作確認を行っていた部分が、テストを用いることで自動化できるという点に驚きました。
しかしながら、これを使いこなすにはかなりの時間を要すると思われるので、現時点での優先度は少し下げざるを得ないのが正直なところです。
ただ、テストとは何か、どのような使い方をするのかを知るキッカケとなったことは確かです。
難しかったこと(悪かったところを含む)
Djangoだけでなく、一般的に公式ドキュメントやチュートリアルは読み解くのが難しいと感じることが多いです。
難易度が高いと感じてしまう理由は人によると思いますが、
- 図や写真などがなく、文字情報だけなので内容をイメージしにくい
- 翻訳した日本語がわかりにくい
個人的にはこのあたりが原因なのかな?と思っています。
先ほど「学んだこと」の中で「基本的な流れを理解できました」と、サラッと書きましたが、実際にはチュートリアルだけでDjangoのしくみを理解することはかなり難しいです。
Djangoのしくみをしっかり理解するには、良質な参考書の助けが不可欠です。
そこで、わたしが使用したのが、現場で使えるDjangoの教科書《基礎編》[4.2 LTS 対応版]です。
モデルやビューをはじめ、Djangoの基礎を非常に細かく丁寧に解説していて、わたしの理解度を爆上げしてくれました。
きっと、Djangoが「難しい、わけわからん」といった壁を打破してくれる、「会心の一冊」となること間違いなしです。
まとめ
これまでの内容を踏まえ、Djangoを理解するためのステップをまとめました。
まずは、公式チュートリアルを一通り手を動かして、コードを書いて実際に動かしてみます。
次に、書いたコードを確認しながら、参考書を片手に公式チュートリアルをしっかりと読み込みます。
この段階で、Djangoのしくみが頭の中で整理され始めます。
そして、整理が進んだところで、公式チュートリアル内にリンクされているドキュメントにも目を通すと、理解の解像度が一気に高まります。
いかがだったでしょうか?
公式ドキュメントやチュートリアルって、文字だらけで読むのが嫌になるのが本音です。
特に、Djangoは {{ }} や {% %}で括ったりといったように書き方のクセが強いのも事実です。
わたしも初めは、「こんなの理解できるのだろうか?」と不安に思っていましたが、紹介した書籍のお陰で目の前に立ちはだかる壁を乗り越えることができました。
決して万人向けの学習方法ではないのかもしれませんが、Djangoが理解できずに困っている方の一助になれば幸いです。
次は、「Djangoをつかって開発できる」の壁に挑みます!
では、また✋️